財政部が８日発表した６月の輸出総額は前月比2.8％減、前年同月比2.1％減の228億9,000万米ドルだった。前年割れは17カ月連続で、過去最長を更新した。ただ、前年同月比の減少幅は過去17カ月で最小だった。財政部の葉満足統計処長は、車載用半導体など電子部品がけん引するほか、農工業の原料価格底打ちによって、昨年の輸出総額が比較的少なかった９月にプラス成長に転じる可能性があるとの予想を示した。９日付工商時報などが報じた。
製品別では、電子部品が74億4,100万米ドルで前年同月比11.5％増と15カ月ぶりにプラス成長に転じたほか、情報通信が25億200万米ドルで前年同月比4.3％増となった。その他は軒並み前年割れだった。
市場別では、▽中国（香港含む）、86億5,000万米ドル（前年同月比4.5％減）▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、42億7,000万米ドル（4.4％減）▽米国、29億2,000万米ドル（3.1％増）▽欧州、21億6,000万米ドル（0.1％増）▽日本、16億1,000万米ドル（0.8％増）──だった。
６月の輸入総額は前月比3.7％減、前年同月比10％減の193億1,000万米ドルだった。財政部は、第２四半期の設備輸入は半導体業の設備投資拡大により前年同期比18.4％増と４四半期連続で増加したと説明、電子部品は好調が続くと予測した。
