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第一銀の現金盗難、ロンドンからATM遠隔操作


ニュース 金融 作成日:2016年7月19日_記事番号:T00065312

第一銀の現金盗難、ロンドンからATM遠隔操作

 第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)の支店20カ所で現金自動預払機(ATM)が不正操作され、現金8,000万台湾元(約2億7,000万円)余りが引き出された事件で、逮捕された3人の供述から犯行の手口が明らかになってきた。

/date/2016/07/19/12ATM_2.jpgアンドレイエス容疑者は、「自分は死刑になるのではないか」との心配もしているという(18日=中央社)

 19日付蘋果日報によると、犯行はハッカーがロシアから第一銀ロンドン支店のパソコンに不正アクセスし、同行の台湾のATMを遠隔操作する形で行われた。逮捕された3人はいずれも雇われた存在で、現金を盗み出す役、資金洗浄役に担当が分かれており、犯行後直ちに台湾を出境する手はずだった。

 盗まれた現金のうち6,024万元は回収されたが、逮捕された3人のうち、ラトビア国籍のペレグドフス・アンドレイエス容疑者(41)の手に渡った2,113万元は未回収で、警察は共犯の手に渡った可能性があるとみている。

 アンドレイエス容疑者の母国での職業は建設作業員で、借金返済を帳消しにし、さらに1万米ドルの報酬を払うと持ちかけられ、犯行に加わったという。同容疑者はロシアのシンジケートから「話せば妻子に累が及ぶ」と脅迫されているという。同容疑者は母国で強盗事件を起こし、7年服役した前科があった。