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台湾版NISAを検討、株式市場てこ入れで【表】


ニュース 金融 作成日:2016年7月20日_記事番号:T00065342

台湾版NISAを検討、株式市場てこ入れで【表】

 台湾証券交易所(台湾証券取引所、TWSE)は、株式市場の取引低迷を打開するため、日本や英国をモデルにした少額投資非課税制度(台湾版NISA)の導入を検討している。20日付経済日報が伝えた。

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 李啓賢総経理は「台湾株投資への誘因を増やすのが狙いだ。小口投資家による投資を奨励する海外のケースを参考にしながら、台湾株の取引を活発化させたい」と述べた。ただ、現在は構想段階であり、実施に向けては財政部、金融監督管理委員会(金管会)などの同意が必要になる。

 参考となる日本のNISAは、株式や投資信託の投資に対して、税制上20%かかる売却益と配当への課税を年間120万円を上限に非課税とする制度だ。NISAのモデルになったのが英国の個人貯蓄口座(ISA)制度で、免税額は台湾元換算で年間30万~64万元に設定されている。

 日本ではNISAの開設口座数は制度開始から2年となる昨年末時点で987万口座となり、合計購入金額は6兆4,000億円と導入前の3倍以上に増えた。

 TWSEは証券取引所間の交流で日本の投資奨励措置に啓発され、日本の経験は台湾の参考になると判断した。