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台北の蘇黎世保険ビルが競売に、最低入札価格は今年最高額


ニュース 建設 作成日:2016年7月21日_記事番号:T00065360

台北の蘇黎世保険ビルが競売に、最低入札価格は今年最高額

 米不動産会社、コリアーズ・インターナショナルの台湾法人、高力国際は20日、香港の豊泰地産投資(フェニックス・プロパティ・インベスターズ)グループが保有する台北市敦化北路の商業ビル「蘇黎世(チューリッヒ)保険大楼」10フロアの競売を9月22日に実施すると発表した。最低入札価格は56億台湾元(約187億円)で商用不動産の競売では今年の最高額となる。昨年9月以来4回にわたり政策金利引き下げが続いており、遊休資金の不動産市場への再流入につながるかどうかの試金石となるとして注目されている。21日付工商時報が報じた。

 高力国際によると、蘇黎世保険大楼は敷地面積625.87坪で、地下2階、地上12階のうち今回は地下1階、地上1~2階、6~12階の10フロアの計3,807.85坪が競売にかけられる。

 高力国際の黄正忠執行董事は、豊泰グループは当初、再開発による高級マンションの建設を目的として同ビルを購入したものの、台湾政府が不動産投機の規制強化に乗り出したほか、「高級住宅加価課徴房屋税」(豪邸税)が導入されたことなどを理由に売却を決定したと説明。既に大手建設会社が入札に興味を示していると明らかにした。