通信キャリア大手の台湾大哥大（タイワン・モバイル）は21日、フィンランドの通信設備大手、ノキアと第５世代移動通信システム（５Ｇ）に関する提携覚書（ＭＯＵ）を交わした。今後、双方は実験ネットワークの構築を目指し、その過程で５Ｇ無線通信技術の開発、小型基地局、モノのインターネット（ＩｏＴ）技術の開発、応用を進めるほか、５Ｇ規格制定に向けた交流を図る。22日付蘋果日報が報じた。
なお通信業界では、遠伝電信（ファーイーストーン・テレコム）がスウェーデンの通信機器大手、エリクソンと５Ｇに関する提携ＭＯＵを交わしたほか、鴻海科技集団（フォックスコン）がインテルと交わした提携ＭＯＵでは、鴻海傘下の亜太電信（アジア・パシフィック・テレコム）が中心となって５Ｇ実験ネットワーク・プラットフォーム構築を手掛ける見通しとなっており、業界が５Ｇ商機獲得に向けた動きを加速させる中、台湾大哥大もこれに追随した形だ。
