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中華航空スト決行日に出勤、労組が総統機乗務員ら除名


ニュース 運輸 作成日:2016年8月3日_記事番号:T00065614

中華航空スト決行日に出勤、労組が総統機乗務員ら除名

 航空会社の客室乗務員による労働組合、桃園市空服員職業工会はこのほど、6月24日に中華航空(チャイナエアライン)の客室乗務員が決行したストライキの当日、これに加わらずに出勤した22人を除名処分とした。うち10人はスト当日に中南米を歴訪する蔡英文総統を乗せて出発した総統専用機の乗組員だった。3日付自由時報が伝えた。

 総統専用機の客室乗務員14人のうち10人は同労組に加入していた。同労組は7月18日に開いた代表大会で、中華航空はスト前に代替乗務する人員の手配を終えていたとして、出席した代表委員25人のうち18人の賛成で除名処分が決まった。

 桃園市政府労働局は、労組側の決定には介入できないとの立場だが、同労組に2,000人以上が加入していることからみて、委員25人による除名判断は組合の規模と比べバランスを欠くとし、労組側に組合員の権益を重視するよう呼び掛けを行う方針だ。

 一方、総統府の黄重諺報道官は「総統専用機の乗組員は国家のために貢献したものであって、不公平な待遇を受けるべきではない」と述べ、中華航空に善処を求めた。