ニュース 金融 作成日:2016年8月11日_記事番号:T00065777
急速な台湾元高の進行により、輸出関連の企業に懸念が強まっている。ある銀行の外国為替主管によると、台湾元が終値で1米ドル=31.237元と1年1カ月ぶりの高値を付けた10日、企業から為替レートに関する問い合わせの電話が相次いだ。11日付経済日報によると、台湾元は7月11日からの1カ月で、米ドルに対しほぼ1元上昇しており、100万米ドルが台湾元換算では100万元目減りした計算だ。なお、11日午前の終値は1米ドル=31.280元でいくぶん値を戻した。
こうした中、上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)の卓永財董事長は、ホットマネーによる台湾元レートの大幅な上昇・下落は台湾の製造業、観光業、サービス業にとって打撃となると強調し、政府に対応を求めた。
台湾元の今後の見通しについて、台湾経済研究院(台経院、TIER)の孫明徳・景気予測センター主任は、上昇は長くは続かないと述べた。米国が利上げを示唆したり、または韓国などアジア各国の中央銀行が為替防衛に踏み切れば、今回流入したホットマネーは流出するとの見方を示した。
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