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金門酒廠、遠東航空株40%を取得へ


ニュース 運輸 作成日:2008年4月7日_記事番号:T00006588

金門酒廠、遠東航空株40%を取得へ

 
 「金門高粱酒」で知られる金門酒廠実業は3日、経営危機に陥った遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)に対する出資を決議した。最低40%の株式取得により、経営権を掌握し、董事長、総経理、財務長などの指名権を獲得することが条件。取得株式が40%と仮定した場合、投資額は約22億台湾元(73億3,000万円)となる。金門酒廠は金門県政府系企業であるため、同県議会での議決が必要となる。4日付自由時報が伝えた。

 金門酒廠は遠東航空の経営危機が伝えられて以降、雷倩董事長(前立法委員)らが出資に前向きの姿勢を示していた。

 李炷烽金門県長(新党)は、「複数回の政策決定会議と内部資料分析の結果、財務状況や付加価値からみて、今回の投資計画に価値があると判断した。最終的には民意を問うため、県議会で決定する」と述べた。投資計画は10日にも県議会で議決される見通しだ。

 雷倩董事長は、「遠東航空への出資の重要な前提は、経営権を保有する戦略投資者となることだ」と強調した。

 一方、遠東航空の広報担当者は、「遠東航空が最大の危機に陥った場面で、金門酒廠は最初に投資に関心を示してくれた企業だ。経営状況は安定に向かいつつあり、金門酒廠による出資を楽観視している」と歓迎の意向を示した。