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葉内政部長が太平島上陸、領有権を強調


ニュース 政治 作成日:2016年8月17日_記事番号:T00065888

葉内政部長が太平島上陸、領有権を強調

 葉俊栄内政部長は16日、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で台湾が実効支配する太平島に上陸し、「太平島は島であり、政府は南海諸島が中華民国の領土に属するという立場を堅持し、決して揺るがない」と強調した。17日付聯合報が報じた。

/date/2016/08/17/17_taipingdao_2.jpg葉内政部長(右)は記者会見で、太平島に持ち込んだ青天白日満地紅旗を公開してみせた(16日=中央社)

 葉内政部長は蔡英文総統、林全行政院長、自分の妻に宛てた絵はがきを書き、現地のポストに投函して、台湾による太平島の実効支配をアピールした。台北に戻った後、夜に開いた記者会見では、太平島の今後の管理方針について、無責任な大規模開発は行わないと述べ、領有権問題で抑制を保つ姿勢を示した。太平島接収70周年の今年12月12日には、駐在している政府職員や軍人の生活の感想や、訪問客などの記録を公表するとした。

 葉内政部長の上陸は、南沙諸島に島は存在しないとしたハーグの常設仲裁裁判所の判断から1カ月以上がたった後だった。このため、野党国民党の立法委員からは「対応が遅過ぎる。下落気味の蔡総統の支持率を引き上げることだけが目的なのではないか」といった批判が出た。