ニュース 電子 作成日:2016年8月18日_記事番号:T00065895
液晶パネル大手、友達光電(AUO)の彭双浪董事長は、有機EL(OLED)パネルは量産に入っており、ウエアラブル(装着型)端末やバーチャルリアリティー(仮想現実、VR)端末向けに好評だと述べた。群創光電(イノラックス)は、リジッド有機ELパネルの生産能力を保有しているが、市場トレンドを考え、来年フレキシブル有機ELパネルを量産する予定だ。18日付経済日報などが報じた。
フレキシブルアクティブマトリックス式有機ELパネルを搭載した宏達国際電子(HTC)の腕時計型ウエアラブル端末(経済部リリースより)
彭董事長は、有機ELパネルの販売好調はAUOの技術が認められた証しと述べた。スマートフォン向け有機ELパネルへの参入は、投資規模から資金面が問題だと話した。彭董事長はまた、AUOは過去16年にわたって研究開発(R&D)にリソースを投じ、特許700件以上を出願しており、うち400件がフレキシブル有機ELパネル関連だと話した。さらに、台湾はアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)技術で日本や韓国に劣らないと強調した。
鴻海精密工業傘下、イノラックスの王志超董事長は、2010年に合併した旧奇美電子(CMO)、旧統宝光電(トポリー・オプトエレクトロニクス)の生産能力を利用し、年内にフレキシブル有機ELパネル量産技術の準備を完了し、来年量産、出荷する予定だと話した。
鴻海が先週買収を完了したシャープは、堺ディスプレイプロダクト(SDP)で有機ELパネル生産ライン2本を設置するため、設備を発注した。2018年に、アップルのスマートフォン、iPhone向けに有機ELパネルを量産する計画だ。
中華映管(CPT)は、中国福建省の莆田市政府の協力を受け、第6世代生産ラインを設置する。まず来年6月にTFT液晶パネルを生産能力3万枚で量産し、第2段階で有機ELパネルのバックプレーン(回路基板)にオキサイド(酸化物TFT)技術を採用する見込みだ。
関連11社、タッチ展示会に出展
台湾タッチパネル・光学フィルム関連産業展示会「タッチ台湾2016」が24~26日に台北世界貿易センター(TWTC)南港展覧館で開催され、▽AUO▽イノラックス▽中華映管▽智晶光電(ワイズチップ・セミコンダクター、WSI)▽錸宝科技(RITディスプレイ)▽新応材(ecsc)▽宇威材料(フレックスアップ・テクノロジー)▽帆宣系統科技(マーケテック・インターナショナル、MIC)▽大量科技▽リンテック▽イスラエルのオルボテック──などが出展する。これら11社は経済部が16日開催したフレキシブル有機ELパネル産業クラスター形成の決起大会に出席した企業だ。
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