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作成日:2008年4月7日_記事番号:T00006593
富邦金控のアモイ銀出資案、金管会が認可
行政院金融監督管理委員会(金管会)は3日、富邦金融控股が申請していた中国・福建省のアモイ市商業銀行に対する間接出資計画を認可した。金融当局が中国の銀行に対する間接出資を解禁したことに伴う認可第1号で、香港子会社の富邦銀行(香港)を通じ、3,400万米ドルを投資して、アモイ商銀の株式19.99%を取得する。同時に取締役2人と総経理を派遣する。4日付工商時報が伝えた。
取得価格は1株当たり5.44人民元(78.7円)に相当し、1株当たり純資産の約1.72人民元に比べかなり割高だとの指摘があるが、市場関係者は総経理の指名権を獲得する代価が反映されたものとみている。
アモイ商銀は資本金約2億5,000万人民元、純資産は約4億3,000万人民元で、筆頭株主はアモイ市財政局(出資比率24%)。富邦金控は2位株主となる。店舗数は32カ所。
富邦金控は既にアモイ商銀と出資で基本合意し、台湾側の認可手続きを待っている状態だった。金管会の認可に続き、経済部投資審議委員会の投資許可を取得した上で、アモイ商銀と正式に契約を結ぶ。年内にも出資手続きを完了したい考えだ。
派遣される総経理には、香港子会社の李晋頤総経理が有力視されている。富邦金控は台湾金融当局が規制を緩和すれば、中国の証券会社にも同様の方式で間接出資を行う方向で検討している。