ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

中華航空が中台4社共通の提携カード、ビジネス客取り込み


ニュース 金融 作成日:2016年8月26日_記事番号:T00066048

中華航空が中台4社共通の提携カード、ビジネス客取り込み

 中華航空(チャイナエアライン)は25日、中国東方航空(チャイナ・イースタン・エアラインズ)、中国南方航空(チャイナ・サザン・エアラインズ)、アモイ航空の中台4社が提携した「大中華携手飛クレジットカード」を発表した。高級カードで22~23台湾元(約70円)消費で1マイルを獲得できる。発行会社は中国信託商業銀行(CTBCバンク)。両岸三地(中国、台湾、香港)を頻繁に行き来する台湾人ビジネスマンをターゲットに初年度は10万枚の発行を目標にする。26日付工商時報が報じた。

/date/2016/08/26/00china_2.jpg中台で最強の航空提携カードをうたう(中華航空フェイスブックより)

 ▽中華航空▽中国東方航空▽中国東方航空傘下の上海航空▽中国南方航空▽アモイ航空──はスカイチームに加盟しており、2013年1月に「大中華携手飛」連盟を組織した。中台47都市を網羅、週682便を運航し、月50万人近くが搭乗している。

 4社のマイレージ会員は計6,200万人で年間約20%の成長を続けている。中華航空は、会員が中台路線の乗客に占める割合は50%以上で、台湾~香港を加えると約70%に達しており、4社共通の提携カードができたことでマイルをためやすくなると説明した。

 大中華携手飛カードは、航空券の購入や機内での免税品購入が最高15%引きとなる。年会費はビザ(VISA)インフィニットで6,600元と、1万元以下に設定した。インフィニットカードを保有すれば、4社の上級会員にグレードアップし、4社のラウンジが利用できる。

 インフィニットカードは22台湾元の消費で1マイルに換算、海外で使用した場合、人民元は11台湾元分で、他の外貨は12台湾元分で1マイルに換算する。ビジネスシグネチャーカードは23台湾元で1マイルに換算し、海外で使用した場合、人民元は11台湾元分で、他の外貨は15台湾元分で1マイルに換算する。シグネチャーカードは30台湾元で1マイルに換算し、海外で使用した場合、人民元は23台湾元分で、他の外貨は25台湾元分で1マイルに換算する。なお、カード発行から最初の2カ月は5台湾元の利用で1マイルに換算するキャンペーンを行う。

/date/2016/08/26/card_2.jpg

 なお、▽中華航空▽長栄航空(エバー航空)▽アジアマイル▽デルタ航空▽シンガポール航空▽タイ国際航空──と提携し、9月1日に発行するシティプレミアマイルズカードは20元利用で1マイルに換算する。エバー航空と傘下の立栄航空(ユニー航空)、およびスターアライアンス加盟航空会社と提携した国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)のビザインフィニット、ビザシグネチャーカードは9月下旬に発行予定で、最低10元で1マイルたまる。

市場規模50万枚

 航空会社提携カード市場規模は50万枚弱にすぎないが、カード保有者は航空便をよく利用し、消費力も高い。中国信託銀は大中華携手飛カードに先駆け、マカオ航空、全日本航空(ANA)との提携カードも発行している。

【表】