ニュース 建設 作成日:2016年8月29日_記事番号:T00066078
台北市士林区の都市再開発事業で市政府が元地権者を立ち退かせ、デベロッパーの楽揚建設が施工したマンション「文林苑」(15階建て)がようやく完成し、9月にも原居住者38世帯に引き渡される。28日付工商時報が伝えた。
文林苑騒動をめぐっては、建設会社の楽揚建設が元地権者の王氏一族と土地明け渡し問題で2014年に和解に達し、着工にこぎ着けていた。
文林苑都市更新自救会の謝春嬌会長は「07年に再開発に同意してから、10年がたとうとしている。ついに元の場所に引っ越すことができて感激している」と語った。
文林苑の価格は09年の予約販売時には1坪当たり63万台湾元(約200万円)で売り出され、成約は50万元台だったが、楽揚建設は未分譲の14戸を同95万元で販売する計画だ。
文林苑騒動は、行政による強引な都市再開発の是非をめぐり、社会問題としてクローズアップされた。騒動を契機として、大法官(憲法判断を行う裁判官)は13年4月、都市更新条例の一部条文が財産権や居住の自由を定めた憲法に違反し、不当な行政手続きに当たるとの憲法判断を示すなど、その後の都市再開発事業に大きな影響を与えた。
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