リン酸鉄リチウム正極材料の世界最大手、立凱電能科技（Aleees）は30日、香港のリチウムイオン電池と電気自動車（ＥＶ）の五龍電動車（ＦＤＧ）との資本提携について、五龍電動車が中国に建設する工場の生産管理を担うほか、五龍電動車の中国での電動バス展開を支援すると説明した。31日付経済日報などが報じた。
両社は26日、五龍電動車が立凱電能に21％出資し、立凱電能が五龍電動車に４％出資する手続きを完了した。
立凱電能の張聖時董事長は、五龍電動車傘下の杭州長江汽車は７月に中国当局から、中国で２社目となるＥＶの生産認可を取得し、今後５年以内に中国３位を目指すと指摘した。
杭州長江汽車は、ＥＶバス出荷目標２万台で、リン酸鉄リチウム正極材料が１万5,000～２万トン必要となる見通しだ。
立凱電能は、リン酸鉄リチウム正極材料の年産能力が2,500～2,800トンで、うち20％を五龍電動車に供給している。五龍電動車からの出資を受け、中国で生産を拡充し、2017年末に年産能力１万5,000トンを目指す。
