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高雄MRT、有料化初日に利用者半減


ニュース 社会 作成日:2008年4月8日_記事番号:T00006616

高雄MRT、有料化初日に利用者半減

 
 3月9日に開通した高雄初の都市交通システム(MRT)の紅線(小港~南岡山間、全線24駅28.3キロ)が、1カ月間の無料開放期間を終え、7日から有料化された。

 有料化初日の利用者は7万5,000人で、無料期間中(平日)が12万~18万人だったのに比べて半減。時間帯別に見ると、通勤通学のラッシュアワー時(午前6~9時)の利用者は7,800人で、無料期間中の約8,000人とほぼ同じレベル。しかし、9時以降の利用者は3~5割減少し、どの車両でも立っている乗客は見られない状態だった。

 高雄MRTの初乗りは20台湾元(約67円)、全区間を搭乗した場合は60元だが、プリペイド式カードの「一卡通(I PASS)」を利用すれば、有料化後7月6日までの3カ月間、全線一律12元のサービス運賃が適用される。「一卡通」は2時間以内の乗継バスが無料になる特典もあり、すでに15万枚以上を売り上げる人気だそうだ。

 高雄MRTを運営する高雄捷運公司は、市民にMRTを利用する習慣を根付かせる目的で、向こう8年は赤字経営の覚悟ができているという。

 同社によれば、1日当たりの利用者数が29万人の場合、年間赤字は30億元以内に収まり、10万人に満たない場合は、赤字は50億元に拡大する。

 7月7日からは通常運賃が適用されるが、同社は2割引などのサービスプランを打ち出す考えで、8月に2本目の橘線が開通して、相乗効果で利用者が増えれば、赤字削減が進むと期待を寄せている。