ニュース 社会 作成日:2016年9月2日_記事番号:T00066203
故宮博物院で1日、これまで全面禁止だった館内展示物の写真撮影やビデオ撮影が解禁されたことを受け、この日の参観者の多くが持参したカメラで展示物と並んで自撮りするなど思い思いの記念撮影を楽しんだ。
「故宮の思い出を写真で持って帰りたい」などの声が聞かれた(1日=中央社)
ただ、故宮本館(台北市士林区)の展示物で特に人気の高い、翡翠(ひすい)を白菜の形に彫刻した「翠玉白菜」は現在、南部院区(故宮南院、嘉義県)に、豚の角煮の形をした瑪瑙(めのう)の彫刻「肉形石」はサンフランシスコのアジア美術館に貸し出されており、知らずに訪れた参観者からは失望の声も上がった。
故宮博物院にとって9月は例年、参観者が少なくなるシーズンで、さらに現在「翠玉白菜」と「肉形石」が貸出中とあって、撮影解禁初日にもかかわらず、普段のような混雑は見られなかった。それでも日本や韓国、中国からの団体客が相次いで出入りしており、初めて台湾を訪れたという中国人女性は「以前、弟が故宮に来た時は記念写真を撮れなかったけれど、きょうは撮影できてとてもラッキーだ」と語った。
なお今回、撮影が解禁されたものの、フラッシュ、三脚、「自撮り棒」などの使用や、デリケートな一部展示物の撮影は依然として認められていない。このため、規定をよく理解していない一部の参観者がフラッシュを使用したり、撮影禁止の展示物を撮影しようとしてスタッフに制止される一幕もあったが、概ね混乱は生じなかったようだ。
ただ、観光客を引率するツアーガイドからは「撮影が解禁されたため、客の参観時間が長引く」と愚痴がこぼれた。また、「カメラではなく自分の目でじっくり展示物を見たい」という愛好家の鑑賞環境を損なう可能性もある。故宮博物院は試験解禁期間の3カ月が終わってから、継続するかどうかを決める方針だ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722