ニュース 商業・サービス 作成日:2016年9月6日_記事番号:T00066239
中国人観光客の激減による宿泊施設の稼働率低下を受け、国際観光ホテルが台湾人旅行者を対象とする優待企画を相次いで打ち出している。円山大飯店(グランドホテル、台北市中山区)は12月30日まで、台湾人向けに発行されている「国民旅遊カード」持参で2人用客室が1泊1食付き3,800台湾元(約1万3,000円)からと、通常8,800元からの半額以下となるキャンペーンを実施している。6日付蘋果日報が報じた。
中華民国旅行業品質保障協会(品保協会、TQAA)国民旅遊委員会の召集人、呉碧蓮氏は、国際観光ホテルの客室稼働率は従来に比べ20~30%低下したと指摘。ホテル業界関係者も、中国で2012年にぜいたく禁止令が出され、中国の要人らによる国際観光ホテルへの宿泊が減少した上、今年の一般ツアー客減少が追い打ちをかけていると語った。
ホテル側は対策に動き出しており、台北美福大飯店(グランド・メイフル・ホテル台北、中山区)では、台北市中山区、内湖区に住所や勤務先がある場合、朝食を通常の42%引きに当たる500元で購入できるサービスを実施。内部筋によると売上高が10%増えたという。
また漢来大飯店(グランド・ハイライ・ホテル高雄、高雄市前金区)は20日まで、台湾人を対象に、2人用客室を1日20室限定で1泊目3,588元から、2泊目は888元で提供する中秋節(旧暦8月15日、2016年は9月15日)優待企画を行っている。
ただ、世新大学観光学部の陳墀吉副教授は、価格を犠牲にして量を取るキャンペーンの効果は長くは続かないと指摘。海外からの観光客誘致が本筋だと述べた。
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