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台プラ4社、8月4%減収【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2016年9月7日_記事番号:T00066261

台プラ4社、8月4%減収【表】

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社が6日発表した8月連結売上高は合計1,056億5,900万台湾元(約3,400億円)で前月比5.2%減、前年同月比4%減だった。石油精製工場が定期保守点検に入り生産量が減少したものの、9月初旬に中国杭州市で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて、会場周辺400カ所の工場が環境対策として操業を停止したことで、石化製品価格が上昇したためだ。7日付工商時報などが報じた。

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 各社の8月連結売上高は、▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、142億3,100万元(前月比4%減、前年同月比5.7%減)▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)、231億9,600万元(前月比2.1%増、前年同月比0.6%増)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、265億3,500万元(前月比5.1%減、前年同月比3.5%増)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)、416億9,700万元(前月比9.1%減、前年同月比10%減)──だった。

 台塑化の曹明総経理は、第3四半期は世界規模で石油精製工場の定期保守点検が行われており、アジア地域だけで1日当たり260万バレルの生産が減少していると分析。ただ在庫水準が依然高く、原油価格が急上昇する可能性は低いと予測した。

 証券会社は第3四半期について、定期保守点検で売上高が減少するものの、アクリロニトリル(AN)、メチルメタクリレート(MMA)などが回復すると予測。主要4社の純利益は450億~500億元の見通しだ。