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中秋節のバーベキュー定着、ごみも年々増加


ニュース 社会 作成日:2016年9月9日_記事番号:T00066333

中秋節のバーベキュー定着、ごみも年々増加

 台湾では中秋節(旧暦8月15日、2016年は9月15日)に月を見ながらバーベキューを楽しむという習慣がすっかり定着しているが、多くの市民が使用する使い捨ての食器や調理器具などのごみが年々増加しており、問題視されている。

/date/2016/09/09/19bbq_2.jpg衛生福利部食品薬物管理署(TFDA、食薬署)の姜郁美署長(中)は、安全かつ健康的にバーベキューを楽しんでほしいと呼び掛けた(6日=中央社)

 中秋節に屋外でバーベキューを楽しむ市民の多くが、バーベキューコンロや焼き網、食器類を洗うのがわずらわしいとの理由で、使い捨てのものを使用している。業者側もこれに目を付け、毎年、新しい使い捨て商品を発売し、売り上げを伸ばしている。

 量販店大手、大潤発(RTマート)によると、中秋節までまだ1週間あるにもかかわらず、バーベキューコンロなどの販売は前年比40%増加しており、特に使い捨ての簡易型コンロはここ2週間で他の商品の約10倍に当たる3,000個以上が売れた。また紙皿や紙コップ、割り箸など使い捨ての食器類の販売量も2倍に伸びているそうだ。

 一方、家楽福(カルフール)や愛買(aマート)では今年、健康を重視する層がステンレス製のコンロを購入したり、室内でバーベキューを楽しみたい消費者が日本製や韓国製の煙の出ないタイプのバーベキュー用プレートを買うケースが増えているそうだ。ただ、100台湾元以下の使い捨てコンロも安定した需要を保っている。

 台北市政府環境保護局(環保局)の統計によると、中秋節連休中に月の鑑賞スポット周辺で回収される、使い捨ての食器や調理器具、余った食材、食べ残しなどを含むごみの量は、2012年に12.75トンだったのが13年は25.82トン、14年は28.4トンと年々増加している。

 こうした現状を受けて環保局は、環境保護を考慮し、できるだけ使い捨てではない食器、調理器具を利用し、ごみの量を減らすよう市民に呼び掛けている。