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エチレンのコスト上昇、中油が減産を継続


ニュース 石油・化学 作成日:2008年4月8日_記事番号:T00006635

エチレンのコスト上昇、中油が減産を継続

 
 台湾中油(中油)石化事業部幹部が7日語ったところによると、ナフサ現物価格高騰によりエチレンプラントでコスト割れが起きており、中油では4月もエチレンプラント3基で減産を継続するほか、供給量が不足する場合は現物市場で低価格エチレンを購入して契約顧客への供給に充てる方針だ。8日付経済日報が報じた。

 中油石化事業部の幹部によると、現在のナフサ現物価格、1トン当りの900米ドルを基に計算すると、エチレンの生産コストは1トン当り1,300米ドル以上となる。しかし中油はこれを大きく下回る価格で顧客と供給契約を結んでおり、自社で生産するよりも現物市場での購入のほうが損失が少ないという。中油は3月初めから第3、4、5プラントで10~15%の減産を実施している。

 一方、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)など台塑集団(台湾プラスチックグループ)の企業に石化基本原料を供給する台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)では、グループの利益を優先し、損失を出してもフル稼働を続ける考えで、補修期間を除き輸入するエチレンもグループ企業に提供する考えだ。