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作成日:2008年4月9日_記事番号:T00006649
馬英九新政権の行政院長、劉兆玄氏が内定
馬英九新政権の行政院長として、側近の劉兆玄・東呉大学学長(64)が内定したもようだ。9日付中国時報が伝えた。
馬英九次期総統は、行政院長の有力候補とされた劉氏に対し再三就任を打診し、今月3日に内諾を得たという。馬次期総統は呉伯雄国民党主席にも報告を済ませており、劉氏の行政院長就任がほぼ固まった。
劉氏は国民党政権時代に交通部長(1993~96年)、行政院国家科学委員会主任委員(96~97年)、行政院副院長(97~2000年)などを歴任した。劉氏は交通部長だった当時、法務部長を務めていた馬次期総統と親交を深め、98年に馬次期総統が台北市長選に出馬した際にも全力で支援した。総統選でも経済、科学分野のブレーンとして馬次期総統を支えた。馬氏と本籍地が同じ「湖南省系」人脈に属する。
劉氏は経済重視内閣を組むため、学識経験者や企業経営者らと接触を開始したもようだ。
一方、9日付蘋果日報などによれば、行政院副院長には詹啓賢・前奇美医院院長、内政部長には国民党の廖風徳副秘書長、外交部長には李大維・元駐米代表、教育部長には呉清基台北市教育局長、経済部長には尹啓銘・元経済部次長、財政部長には陳冲・元財政部次長、国防部長には陸軍出身の霍守業参謀総長、交通部長には毛治国・元交通部次長または台湾高鉄の欧晋徳最高経営責任者(CEO)、行政院経済建設委員会主任委員には薛琦・元副主任委員の名前がそれぞれ挙がっている。