ニュース その他分野 作成日:2016年9月21日_記事番号:T00066493
完全週休2日制の導入に向けた労働基準法(労基法)改正案の審議入りが11月にずれ込む見通しで、暫定的に復活している国定休日7日間のうち、9月28日(孔子誕生日)だけでなく、10月25日(台湾光復節)と31日(蒋介石元総統誕生日)も休みとなることがほぼ確実となった。土曜・日曜に重なる11月12日(孫文誕生日)と12月25日(憲法記念日)も休みとなる公算で、企業や労働者は、今年は仕事スケジュールの確認が必須だ。21日付経済日報などが報じた。
与党民進党の柯建銘・立法院議員団総召集人は、完全週休2日制の「一例一休」(法定休日と所定休日を7日間に各1日)方式の審議入りは11月初旬となる見通しで、審議日程は長引く可能性があると述べた。
審議スケジュールを担当している呉玉琴立法委員(民進党)は、今会期は業務報告のほか、総予算案などを審議しなければならず、「一例一休」の委員会審議は11月末にずれ込み、12月に可決して本会議に上程できるかも見通しが立たないと語った。
立法院の第9回第2会期は9月13日に始まった。通常は12月までで、必要に応じて延長する。
各界に異論
今年から法定労働時間を週40時間に短縮する労基法改正で、人件費が増加し、国際競争力が低下するとの産業界の懸念を受け、労働部は昨年12月、労基法改正の補完措置として、年間7日間の国定休日を削減する労基法施行細則(施行規則)改正案を発表した。ところが立法院の承認が得られず、今年6月に効力を失ったため、現在は国定休日7日間が復活している状況だ。産業界からの反発が相次ぐ中、労働部は、「一例一休」による完全週休2日制を実現した上で、復活した7日間の国定休日を改めて削減する方針だ。
林淑芬立法委員(民進党)は20日の立法院の質疑応答で、「一例一休」方式の導入およびこれに伴う7日間の国定休日削減について、従来週休2日でなかった35%の労働者は(残業手当や休日出勤手当で)賃金が増えるが、もともと週休2日だった65%の労働者は国定休日が取り上げられると主張し、これでは台湾の長時間労働問題を解決できないと指摘した。
林行政院長(写真)と林立法委員の舌戦は20分間続いた(20日=中央社)
これに対し林全行政院長は、休日が減るわけではないと反論。労基法範囲内の労働条件だった企業には現状維持を望み、週休2日でなかった労働者の権益も守りたいと答弁した。
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