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遠東航空の増資、金門酒廠と遠東集団が引き受け


ニュース 運輸 作成日:2008年4月9日_記事番号:T00006655

遠東航空の増資、金門酒廠と遠東集団が引き受け

 
 経営危機に陥った遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)が実施する50億台湾元(約168億円)の第三者割当増資で、22億元の出資を決めた金門酒廠実業に続き、遠東集団も従来の出資比率に沿って8億元を出資する見通しとなった。金門酒廠による出資計画は、金門県議会で10日にも議決される。9日付工商時報が伝えた。

 一方、遠東航空は11日にも臨時取締役会を開き、増資計画を定時株主総会までに確定させる。役員改選では金門酒廠、遠東集団が役員それぞれ1人を派遣する見通しだ。

 金門酒廠は遠東航空への出資案を決議している。雷倩董事長(前立法委員)は、「投資を行うならば、経営主導権を獲得すべきというのが取締役の見解だ。増資がうまくいけば、中華航空(チャイナエアライン)と遠東航空の董事長を歴任した李雲寧氏が経営に協力すると確約してくれた」と述べた。総経理には航空業界で副総経理以上を務めた優秀な人材を迎えたい構えだ。

 一方、遠東航空の現時点での筆頭株主である裕民航運の王書吉総経理は、「遠東航空の経営権には関心があまりない」とした上で、従来の出資比率と同じ割合で増資に参加する考えを表明した。