ニュース 電子 作成日:2016年9月26日_記事番号:T00066575
アップルの新型スマートフォン、iPhone7シリーズは最初の週末の販売台数が1,300万~1,430万台で、昨年発売のiPhone6sシリーズ並み~10%増と推測されている。米国ではよく売れているが無料交換キャンペーンがかさ上げしており、欧州とアジアでは前年より25%少なかったとの指摘がある。サプライチェーンは、iPhone7需要が好調なのか、供給量が少ないだけなのか、アップルが第2回の出荷規模を決定する12月に判明すると指摘した。26日付電子時報などが報じた。
市場調査会社、GfKの最新レポートによると、iPhone7は16日発売直後の週末の販売台数は、欧州12カ国とアジアでiPhone6sより25%少なかった。また、報道によると、アップルは半導体サプライヤーに対し、2017年第1四半期の発注を前期より20%減らすと通知した。これらを受け、アップルの株価は23日、前営業日比1.7%下落した。アップルは今年、最初の週末の販売実績を発表しなかったため、投資家はマスコミ報道や通信キャリアの情報が頼りだ。
一方、米国では発売前の予約受付件数が、通信キャリア大手、T-モバイルは従来の4倍、スプリントは375%増に上った。
米国の通信キャリア最大手、ベライゾン・ワイヤレスは、新機種に無料で交換できる販促キャンペーンが理由で、これが終われば販売台数はiPhone6s並みに戻ると予測した。
米国では昨年、月額料金の半減プランで競争が激化したのに続き、T-モバイルとスプリントが今年、iPhone7無料交換キャンペーンを実施し、AT&Tモビリティとベライゾンも追随している状況だ。
なお、アップルは16日の28カ国・地域に続き、23日に30カ国・地域でiPhone7シリーズを発売した。
デュアルカメラ搭載、5.5インチ人気逆転
アップルの公式サイトでiPhone7シリーズを購入した場合、出荷日は最短で2週間後、iPhone7プラスのジェットブラックは出荷日が11月となっている。
iPhone7シリーズの予約購入のうち、ジェットブラックは世界で30~35%、中国では45~50%を占めるもようだ(中央社)
あるサプライヤーは、iPhone7プラスのジェットブラックは11月中旬~下旬、それ以外は10月中旬に供給不足が解消する見通しで、12月以降が本当の勝負だと指摘した。
5.5インチのiPhone7プラスは鴻海精密工業が主に受託生産しており、4.7インチのiPhone7は和碩聯合科技(ペガトロン)と鴻海が受託生産している。プロセッサー「A10フュージョン」は台湾積体電路製造(TSMC)が、デュアルレンズは大立光電(ラーガン・プレシジョン)が供給している。
iPhone7シリーズはデュアルカメラ搭載の5.5インチiPhone7プラスの方が売れる見込みだ。これまでのiPhone6、iPhone6sシリーズは4.7インチは欧米、5.5インチは中国などアジアで人気があり、世界的には4.7インチの方が売れていた。
【図】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722