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台中駅の新駅舎16日供用開始、豊原~大慶が高架化


ニュース 運輸 作成日:2016年10月12日_記事番号:T00066815

台中駅の新駅舎16日供用開始、豊原~大慶が高架化

 台湾鉄路(台鉄)の高架化に伴い、台中駅など5つの新駅舎が16日、供用を開始する。100年近い歴史を持つ台中駅の現駅舎は、現在地で博物館とする計画だ。高架化した豊原~大慶間は2018年、新駅5駅を設置する計画で、通勤・通学の利便性が大きく向上する見通しだ。12日付工商時報などが報じた。

/date/2016/10/12/00taizhong_2.jpg台中駅の新駅舎は、地上37メートルと、台湾で最も高い駅になる(11日=中央社)

 交通部鉄路改建工程局は11日、台鉄台中線(山線)の▽豊原▽潭子▽太原▽台中▽大慶──の高架5駅を16日午前6時から営業すると発表した。15日午後8時55分に台中を発車する自強号が地上駅からの最後便で、16日午前6時24分発の区間車が高架駅の第1便となる。その間、豊原~大慶は閉鎖され、海線への経路変更や一部区間の運休で対応する。

 豊原~大慶を高架化する台中都会区鉄路高架捷運化(俗称・台中捷運紅線)は全長21.7キロメートルで、総予算372億4,100万台湾元(約1,220億円)。第2段階として▽栗林▽頭家厝▽松竹▽精武▽五権──の5駅が18年から順次完成予定だ。台鉄は、各駅に商業スペースを設けるため、入札を計画している。

 大慶駅と松竹駅は、20年に開通見通しの台中MRT(都市交通システム)緑線(烏日文心北屯線)に乗り換えができるようになる。

太陽光パネル設置・空調なし

 台中駅の新駅舎は、屋上に太陽光パネルを設置したほか、通気性に優れた設計で空調を設置せず、日光で十分に明るいため待合室やプラットホームには照明が必要ないという、エコな建築物だ。周辺にバスターミナルが設けられるほか、ホテルなどの建設ラッシュが予想されている。

 なお、新駅舎は、旧駅舎から徒歩で3~5分かかるので、台鉄の利用者は注意が必要だ。

 一方、旧駅舎前の駅前広場にあった国光客運の長距離バス61路線は29日から、乗降車の場所が変更となる。