ニュース 社会 作成日:2016年10月13日_記事番号:T00066864
基隆市の高校で給食の中からゴキブリが見つかるというケースが相次いだため、生徒が学校側に苦情を訴えたものの、何の改善措置も取られなかったことから大きな問題となった。そこで当局が調査を行ったところ、同校の校長と総務部主任が給食業者から接待を受けて便宜を図っていた疑いが強まり、関係者が取り調べを受ける事態となった。
問題が発覚したのは基隆市立中山高級中学(高校)。通報を受けて法務部調査局が捜査を行ったところ、9年にわたり同校に給食を供給している寛大食品(新北市)の経営者が学校関係者に賄賂を送ったり、校長をナイトクラブなどで接待したりした見返りに競争入札で便宜を受けていた可能性が高まった。その結果、寛大食品はコストを削減して質の悪い給食を納入し、利益を挙げていたとみられる。
容疑が深まったことから調査局は12日、寛大食品代表の張清寛容疑者とその夫の楊国鏡容疑者、中山高中校長の呉文貴容疑者、同校事務組長の欧致祥容疑者から事情聴取を行ったほか、寛大食品や学校、関係者の自宅などを捜査し、入札関係資料などを押収した。
また寛大食品が3年にわたり給食を供給している基隆市仁愛小学校についても同様の疑惑が持ち上がっており、同校前校長の楊志欽容疑者、前総務主任の陳建宏容疑者、およびPTA会長の江俊毅容疑者など10人余りが反貧汚治罪条例(汚職処罰法)違反で取り調べを受けている。
寛大食品の経営者らは「疑惑は事実ではない」「同業者に陥れられた」などと供述。仁愛小前校長の楊容疑者も「接待を受けて便宜を図ったことはない」などと収賄を強く否定しているとされる。ただ取り調べを受けた複数の容疑者は疑惑が事実であることを証明する重要な供述を行ったとみられる。
なお、同2校以外に市内複数の学校でも、寛大食品から長期にわたり給食の供給を受けており、同様に収賄の疑いがあるとして捜査を進めているという。
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