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第6ナフサプラントで電力トラブル、エチレン高騰


ニュース 石油・化学 作成日:2008年4月10日_記事番号:T00006692

第6ナフサプラントで電力トラブル、エチレン高騰

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサプラント(雲林県麦寮郷)で6日、高圧送電線にトラブルが発生し、年70万トンのエチレンを生産する第1オレフィンプラントなどの生産に影響が出た。復旧作業の結果、9日までに通常の70%まで生産が回復したが、エチレンの直物相場では価格が5.6%高騰し、1トン当たり1,300米ドルを超えた。10日付経済日報が伝えた。
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 事故が起きたのは、6日午後11時半ごろで、停電は1時間半にわたり続いた。影響を受けた各プラントは復旧に全力を挙げているが、第1オレフィンプラントの生産が完全復旧するには7~10日かかる見通しだ。同プラントのエチレンは台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)や南亜塑膠(南亜プラスチック)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー)などに供給されており、川下への影響が懸念される。

 一方、台湾証券取引所は、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)が今回の送電トラブルを公表しなかったことで、投資家の権益が損なわれた可能性があるとして、職員を派遣して調査に乗り出した。証取は「上場企業は事情により生産能力や売上高に影響が出て、投資家の権益に影響を与える場合には、情報を開示しなければならない」と強調した。