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台北駅近くの予備校街、格安ホテル街に様変わり


ニュース 社会 作成日:2016年10月19日_記事番号:T00066972

台北駅近くの予備校街、格安ホテル街に様変わり

 台北駅にほど近い通り、南陽街はかつて数多くの予備校が立ち並ぶエリアとして知られた。しかし少子化が進んだことで予備校のほとんどが閉鎖し、空いた店舗にはゲストハウスなど格安ホテルが相次いでオープン。現在では海外からやって来るバックパッカーの旅行拠点となっている。

/date/2016/10/19/19nanyang_2.jpg現在の南陽街には語学学校も多く、依然若い学生たちをよく目にするが、それでも昔に比べると大幅に減った(19日=YSN)

 受験競争が過熱した1960年代、台北駅に近く交通の便が良いことから南陽街には次々と塾や予備校が進出し、全盛期には100校以上が教室を開設していた。しかし現在では高校生向けの予備校が4校に、さらに浪人生向けはピーク時の48校からわずか3校まで減少している。

 それら予備校に代わって現在、同エリアの主役になっているのが格安ホテルで、台北市観光伝播局の統計によると、台北駅のある中正区では市内で最多となる11軒の格安ホテルが営業している。旅館業関係者によると、台湾を訪れる外国人バックパッカーが増えていること、および台北駅は台湾高速鉄路(高鉄)、台湾鉄路(台鉄)、都市交通システム(MRT)、高速バスが乗り入れていることから利便性が高いためで、同エリアでは今後も宿泊施設が増えると予想されるという。

 そんな台北駅周辺の格安ホテルの一つで、もともと有料の自習室があった中正区公園路のビル内にオープンしたゲストハウス「ワークイン」は、たたみ1畳分の宿泊スペースを含め、100個のベッドを設置して低価格な宿を提供している。

 また台北市内に多くの支店を展開する品格子旅店(イン・キューブ)も3年前、公園路の自習室を日本風の簡素なデザインの低価格ホテルに改装してオープン。週末は常に満室状態の盛況となっている。

 市観光伝播局観光産業科の陳雅慧科長は、格安ホテルの平均宿泊料は1泊600~800台湾元で、低価格の割に清潔な居住環境、外国語によるサービス、さらに一部では朝食を提供する宿もあり、海外から訪れる個人旅行者に好んで選ばれていると指摘した。