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セブン−イレブン、日本大手と独自商品推進


ニュース 商業・サービス 作成日:2016年10月20日_記事番号:T00066979

セブン−イレブン、日本大手と独自商品推進

 コンビニエンスストア最大手、セブン-イレブンは、ぺんてると共同開発したプライベートブランド(PB)の文房具、アイスキャンディー「ガリガリ君」の販売好調に続き、来週エバラ食品工業と共同開発したラーメン、一正蒲鉾が技術提供したはんぺんも発売する。日本の大手メーカーとの提携で、他社にはまねできない商品力と品質で差別化を図っている。20日付経済日報などが報じた。

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 セブン-イレブンを展開する統一超商(プレジデント・チェーンストア)の陳瑞堂総経理は年初に、▽入れたてコーヒー▽プライベートブランド(「iセレクト」と「ユニデザイン」)▽弁当・惣菜類など調理済食品の「鮮食」(フード)▽差別化(オンリーワン)──の「C.I.F.O.」を経営戦略に掲げ、商品の質と付加価値向上のため、サプライヤーを入れ替えると話していた。

 呉勁甫・統一超商東京マーケティング総経理は、「C.I.F.O.」戦略のため、日本で台湾市場にない商品を探しており、日本の原材料の技術は台湾にはまねできないと説明した。

ガリガリ君、100万本販売

 セブン-イレブンは今年8月、プライベートブランドの名称を従来の「7セレクト」から、食品は「iセレクト」、日用品は「ユニデザイン」に一新し、ぺんてると共同開発したゲルインクボールペン(中性ボールペン)、消しゴムなど6種類の文房具や、ノートを発売した。販売価格は15~130台湾元(約50~430円)。ぺんてるにとって、海外向けプライベートブランド開発は初のケースだ。同社は50年以上前に台湾工場を設立し、台湾のセブン-イレブンとの提携関係は25年にわたり、「ユニデザイン」専用生産ラインを設けている。

 昨年発売した赤城乳業のアイスキャンディー「ガリガリ君」は年間100万本以上売れた。氷菓の売上高は12億元近くに上り、他社の2倍以上の伸びで、市場シェア3割余りを占めた。赤城乳業の井上創太社長は、セブン-イレブンとの提携で台湾で「ガリガリ君」がブームとなり、タイを上回る売れ行きを達成したと話した。

最高値のコンビニラーメン

 セブン-イレブンは26日、エバラ食品工業がスープを共同開発した「チャーシュー豚骨ラーメン」を発売する。600店限定で129元と、台湾のコンビニで販売するラーメンとしてはこれまでで最も高価格だ。昨年秋~冬からエバラ食品のたれ30種も販売している。

 一昨年、台湾でちくわが人気となった一正蒲鉾とは、今年からおでん工場で技術提携しており、来週はんぺんやたこ焼きを発売する。廣田恭一副社長は、技術提携だけでなく、今後、同社商品の販売も行うと話した。

関連売上高1割増へ

 セブン-イレブンはこれまで20年以上にわたってPB商品を手掛け、近年戦略提携を結んだ台湾、海外の大手メーカーは30社以上に上る。

 今年のプライベートブランド、海外からの仕入れ、鮮食の合計売上高は450億元と、前年比1割増を見込む。

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