20日付経済日報によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）はスウェーデンのフィンガープリント・カーズ（ＦＰＣ）から指紋認証チップの大口受注を獲得した。ＴＳＭＣの８インチ工場で生産能力の認証手続きを行っており、順調にいけば来年第１四半期にウエハー投入を開始するもようだ。ＦＰＣは中国での指紋認証チップシェアが70%以上に達するため、ＴＳＭＣの８インチ工場は来年フル稼働となる見通しだ。
ＦＰＣは過去２年余り、主に中国の中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）に生産を委託していた。ただＦＰＣの指紋認証チップは８インチウエハー１枚当たりの生産量が約300セットと、同業の650セットの半分以下で、良品率が鍵となる中、ＳＭＩＣの良品率が一向に安定しなかったため、ＴＳＭＣに発注を振り替えたとみられる。
ＦＰＣはＴＳＭＣの８インチ工場でまずハイエンドチップの生産を委託し、その後四半期ごとに発注をＳＭＩＣからＴＳＭＣに移行する計画とされる。
