ニュース その他製造 作成日:2016年10月20日_記事番号:T00066988
台湾自行車輸出業同業公会(TBA)の理事長を務める自転車最大手、巨大機械工業(ジャイアントMFG)の羅祥安執行長は19日、世界的な不景気、気候変動、原油価格の下落、中国市場の低迷などの影響を受け、台湾の自転車輸出は今年、前年比約20%減少し、過去数年で最低を記録するとの見通しを示した。20日付経済日報が報じた。
台北国際自転車展の延期発表を行う羅祥安理事長(右)ら。ジャイアントと美利達工業(メリダ)の大手2社も今年は減収に見舞われている(19日=中央社)
TBAが同時発表した統計によると、台湾における今年1~8月の自転車の完成車両輸出額は前年同期比21%減9億6,800万米ドルとなったほか、主要部品の輸出額も7億200万米ドルで0.7%の減少を記録した。一方、電動アシスト自転車の輸出額は9,300万米ドルで216%の大幅成長となった。
来年の見通しについて羅執行長は、中国市場の景気は既に底を打っており、在庫消化も徐々に進むと予想されると指摘し、「少なくとも今年よりは状況が好転する」と語った。さらに既に石油輸出国機構(OPEC)が減産で合意に達し、来年は原油価格の上昇が予想されることも自転車産業にとってプラス要因と述べた。
なお、来年3月に開催が予定されていた自転車および部品・アクセサリーなどの展示商談会「台北国際自転車展」について対外貿易発展協会(外貿協会、TAITRA)は、同年10月末に延期されることが決まったと表明した。同時期に台中市で開催される自転車OEM(相手先ブランドによる生産)業界向け展示会、「台中バイクウィーク」に合わせるためだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722