空き部屋を短期間貸したい個人と、宿泊場所を探す旅行者を仲介するサイト、Airbnb（エアビーアンドビー）の利用が世界的に拡大する中、米不動産サービス大手、シービーアールイー（ＣＢＲＥ）台湾支社の林俊銘董事総経理は、台湾市場においてホテルがAirbnbに対抗するには、「ストーリー性」の付与、カスタマイズ化、低価格化が鍵を握る３大要素ととなるとの見方を示した。20日付工商時報が報じた。
ＣＢＲＥが19日に発表した、アジア太平洋地域のホテル業界に関するレポートによると、従来型のホテルや旅館は過去６年間、低価格ホテルやAirbnbのような新サービスとの激しい競争にさらされ、平均客室稼働率は68％を維持しているものの、平均宿泊料金は下落しており、利益が縮小している状況がうかがえる。
今年７月現在、Airbnbの登録者数は世界で１億人を突破。利用可能な客室数も230万件を超えている。アジア太平洋ではAirbnbの供給する客室数が各市場に占める比率は10～30％にとどまるが、固定コストが不要なため従来型のホテルに比べ宿泊料を２分の１～３分の１の価格に抑えることができ、急速にシェアを拡大している。
