ニュース 社会 作成日:2016年10月20日_記事番号:T00067002
台湾への持ち込みが禁じられている生きた上海ガニ20匹を携えて、飛行機で香港から台湾へ戻った男性がこのほど、通関で「調理済みのものしか持ち込めない」との通告を受け、利用したキャセイパシフィック航空の職員を呼んでカニを調理させ、無事通関を通っていたことが明らかとなった。この男性が同社が得意客にVIP待遇を提供する特典カードの会員だったこと、調理のために入場が規制されるエリアに立ち入っていたことなどから「金はあるが、品格はない」などと批判を受けている。
この台湾人男性は、100米ドルの入会金が最低条件となるキャセイパシフィック航空のVIPプログラム「マルコポーロクラブ」の会員で、しかも会員グレードは最高レベルの待遇が受けられる「ダイヤモンド」だった。
蘋果日報の調べによると、男性は生きた上海ガニ20匹とともに今月14日、キャセイ航空CX510便に搭乗して香港から台湾へ戻ったが、通関審査の際、台湾に入境する際は調理済みの上海ガニしか持ち込みが認められないと係員から告げられた。しかし、男性はあきらめきれず、キャセイ航空の地上職員を呼びつけて「何とかしてくれ」と要求した。
普段、会社から「ダイヤモンド会員の要求には全力で応じるように」との指示を受けていたこの職員は、男性をカニとともに空港1階・到着ロビーの手荷物引き渡しエリアから4階のVIPラウンジへ連れていき、ラウンジ厨房の調理スタッフにカニを調理してくれるよう依頼した。しかし同ラウンジでは調理を外注しており、スタッフから「規定に違反するため要求には応じられない」とのつれない言葉が返ってきた。
そこで今度はこの職員がよく利用するトランジット客用のレストランへ向かい、顔見知りのスタッフに調理を依頼。20匹のカニは1時間でゆで上がり、無事、VIP客にカニを持たせて入境させることに成功した。
しかし規定では入境客がトランジットエリアに入ることは禁じられており、キャセイ航空は同職員の行為を「不適切」と説明。航空警察局も、「調査で違反が確認されれば罰則を科す」とコメントした。
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