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TSMCのクアルコム受注奪還、7ナノ世代に実現か【図】


ニュース 電子 作成日:2016年10月21日_記事番号:T00067005

TSMCのクアルコム受注奪還、7ナノ世代に実現か【図】

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が、クアルコムの来年の旗艦プロセッサーで、10ナノメートル製造プロセスを採用する「スナップドラゴン830(MSM8998)」の受注をサムスン電子から奪い取るとの観測が伝えられたが、21日付電子時報は、現時点でTSMCがクアルコムの10ナノチップをテープアウト(設計完了)した形跡はなく、受注を奪還するのは少なくとも1年先となるとの見方を示した。その際、TSMCは既に7ナノプロセスで量産に入っている可能性があるため、クアルコムからの受注は7ナノ製品になりそうだ。

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 ただTSMCは10ナノプロセスにおいて、アップルが2017年に発売するとみられる新型スマートフォン「iPhone8」に搭載する次世代プロセッサー「A11」を独占受注したとされるほか、聯発科技(メディアテック)、中国深圳市の海思半導体(ハイシリコン・テクノロジーズ)、ザイリンクスといった大手顧客から受注を獲得しており、サムスンを圧倒しているとみられる。

 また電子時報は、28ナノプロセスのライフサイクルが長いこと、および16/14ナノプロセスが高い競争力を備えていることから10ナノプロセスは「中継ぎ」的な色合いが濃く、半導体市場における次の主戦場は7ナノプロセスだと指摘した。