ニュース その他分野 作成日:2016年10月21日_記事番号:T00067021
経済部統計処が20日発表した9月の輸出受注総額は429億6,000万米ドルで前月比13.3%増、前年同月比3.9%増だった。9月としては過去2番目の高水準で、8月に16カ月連続の前年割れを脱したのに続くプラス成長となった。アップルの新型スマートフォン、iPhone7や低~中価格帯のスマホ需要で、半導体や組み立ての受注が増加した。第4四半期の10~12月はプラス成長が続く見通しだ。21日付工商時報が報じた。
製品別の9月輸出受注額は、ICT(情報通信技術)が146億3,000万米ドル(前月比39.1%増、前年同月比8%増)、電子製品が116億米ドル(前月比11%増、前年同月比10.1%増)と、それぞれ過去最高を更新した。ICTは組み立てメーカー、電子製品はスマホ向けファウンドリー、DRAMメーカーなどの受注が大幅に増加した。
一方、液晶パネルなど精密機器は21億7,000万米ドル(前月比7.2%増、前年同月比9.8%減)と前年割れだった。林麗貞統計処長は、供給逼迫(ひっぱく)で価格が上昇しており、10月はプラス成長に転じると予想した。
このほか、▽プラスチック・ゴム製品、15億5,000万米ドル(前月比10%減、前年同月比7.3%減)▽化学製品、14億7,000万米ドル(前月比9%減、前年同月比10.3%減)──も前年割れだった。林処長は、原油価格が昨年より低いことと、石化工場の定期保守点検が前年割れの理由だと指摘。第4四半期は需要期で、心配は要らないと述べた。
国・地域別の輸出受注額は▽米国、129億万米ドル(前月比18.2%増、前年同月比12.9%増)▽欧州、94億5,000万米ドル(前月比60.8%増、前年同月比1.8%増)──が9月として過去最高だったほか、▽中国、97億3,000万米ドル(前月比0.4%減、前年同月比3.7%増)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国、43億7,000万米ドル(前月比3.4%減、前年同月比1.7%増)▽日本、23億5,000万米ドル(前月比2.3%減、前年同月比14.9%減)──と、日本以外はプラス成長だった。
海外生産比率、59%に上昇
輸出受注総額の海外生産比率は59%と、前月比6.6ポイント上昇した。林処長は、海外工場が多いICTの輸出受注額が増えたためと説明した。海外工場は台湾から原料の4分の1を仕入れており、関連メーカーの域内雇用は増えると指摘した。
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