ニュース 電子 作成日:2016年10月24日_記事番号:T00067033
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)董事長(85)は22日、劉徳音、魏哲家の両共同執行長に経営の主導権を移譲する計画について、予定とする7年後より早まるとの見方を示した。両氏について張董事長は「この3年間で大きな進歩が見られた」と語った。23日付聯合報が報じた。
張董事長は、毎年この日に皆に会えるのを楽しみにしていると語り、従業員と家族に感謝の意を示した(22日=中央社)
張董事長は2013年、「遅くとも10年以内に董事長の座を譲る」と表明した上で、2人の共同執行長について「当社の執行長は100%の経営者となる必要があるが、彼らはまだ70%が技術者のままだ」と指摘していた。今回は「経営者の割合が50~60%に高まった」と語り、成長を評価した。
サムスン・インテル、「敵でない」
先進製造プロセスによる生産でライバル関係にあるサムスン電子が先ごろ「10ナノメートル製造プロセスは既に量産に入っている」と表明したことに関連し、張董事長は「当社も既に量産を開始しており、かつライバルをリードしている」と強調した。一方、インテルのファウンドリー業参入についても「別の池に足を伸ばして水温を試しているにすぎず、その水はとても冷たいことを知るはずだ」と語り、脅威とはならないとの見方を示した。
張董事長は来年の世界経済見通しについて、▽米国連邦準備制度理事会(FRB)がいつ利上げを行うか▽英国の欧州連合(EU)脱退に関わる問題▽中国経済の投資、輸出中心から消費中心への移行スピードおよびその成否──が3大不確定要素となると指摘した。
臨時ボーナス1.2万元
TSMCは22日、毎年恒例の運動会を開催した。開会のあいさつで張董事長は、従業員の士気を高めるため4億台湾元(約13億円)を超える臨時ボーナスを支給すると表明した。管理職を除く約3万6,000人の従業員が約1万2,000元のボーナスを受け取ることになる。
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