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台湾初の独自開発車「飛羚」、誕生から30周年


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2016年10月26日_記事番号:T00067062

台湾初の独自開発車「飛羚」、誕生から30周年

 裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)が1986年に台湾で初めて独自開発した乗用車「飛羚101」を発表してから25日でちょうど30周年を迎えた。裕隆集団の厳凱泰(ケネス・イエン)執行長は「当時から独自の研究開発と設計に取り組んでおり、裕隆は現在でも台湾で唯一独自開発、車体製造を行う能力を備えた自動車メーカーだ」と強調した。25日付工商時報が伝えた。

 裕隆汽車は当時、外資系メーカーとの競争を目指し、81年に故・呉舜文総裁(厳執行長の母)が「裕隆汽車工程センター」を設立し、独自開発にゼロから着手。20億台湾元(約66億円)の研究開発費を投じ、飛羚101の発表にこぎ着けた。当時の発表会には2日間で8万人を超える人が詰め掛けたという。

 厳執行長は「過去30年を振り返ると、飛羚は台湾の生活史、自動車史に残る1ページを書き記した。台湾の工業思想史上の地位は疑うべくもない」とした上で、「自動車工業を発展させるには、自主設計能力を持たなければならないという母の言葉を忘れたことはない。今後も自主開発、ブランド路線を堅持していく」と決意を新たにした。