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生達化学と法徳生技が提携、中国薬事制度改革の商機獲得へ


ニュース 医薬 作成日:2016年10月26日_記事番号:T00067064

生達化学と法徳生技が提携、中国薬事制度改革の商機獲得へ

 中国が薬事制度改革の一環としてジェネリック医薬品(後発医薬品)の品質向上に向けた一致性評価を進める中、台湾の生達化学製薬(スタンダード・ケム&ファーム)と法徳生技薬品(ファーマダックス)が関連商機獲得に向け提携する。当初は米国で医薬品承認を申請中か取得済みの医薬品5点を、米食品医薬品局(FDA)の査察に合格した法徳生技の中国・仏山工場(広東省)で生産する計画だ。25日付工商時報が報じた。

 中国が進める一致性評価では、欧米や日本で医薬品承認を取得した医薬品や、中国で生産し中国、米国で医薬品承認を申請した医薬品が優先的に審査される。

 生達化学は血糖降下薬を米国で販売している他、血脂降下薬やパーキンソン病、強直性脊椎炎、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療薬の医薬品承認を申請している。第4四半期に日本に出荷予定のぜんそく薬でも法徳生技との提携が期待できる。

 法徳生技は仏山工場が9月にFDAの査察に合格したことで、中国市場への進出や中国で生産し欧米での販売を狙う海外の製薬企業にとって有力な提携先候補となった。法徳生技の黄逸斌董事長は、多くの製薬メーカーから受託生産の打診を受けていると明かし、受託生産だけでなく製薬企業からライセンスを取得して中国で生産、販売も行いたいと述べた。