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エイサーのクロームブック、「価格競争に追随しない」


ニュース 電子 作成日:2016年10月27日_記事番号:T00067087

エイサーのクロームブック、「価格競争に追随しない」

 宏碁(エイサー)の陳俊聖(ジェイソン・チェン)世界総裁兼執行長(CEO)は26日、グーグルのクロームOS(基本ソフト)を搭載したノートパソコン「クロームブック」について、ライバルメーカーによる値下げ競争には追随しないと表明した。エイサーのクロームブックは需要に対応できておらず、サプライヤーに働き掛けて出荷量を拡大したいとの考えを示した。27日付工商時報が報じた。

 エイサーは今年、米国市場向けに「クロームブック14」とディスプレイが360度回転する「クロームブックR13」を発売。差別化により平均販売価格(ASP)は他ブランドより10~30%高い。ノートPCの世界販売が低迷する中、クロームブックはプラス成長を続けており、2016年の世界出荷台数は1,000万台を超えるとみられている。

 陳CEOはまた、クロームブック以外のノートPCについて、8月末以降、超薄型軽量、2in1、ゲーミング(ゲーム用)の新製品を相次いで発売しており、予想を超える販売で生産が追い付かず、一部製品は空輸していると明かした。

創業者の施氏引退へ

 エイサーは来年6月に行われる役員改選で陳CEOが董事長に就任し、創業者の施振栄(スタン・シー、71)氏と現董事長の黄少華(ジョージ・ホアン、67)氏が引退する計画だ。施氏はまた、長男の施宣輝氏が会社の価値創造に貢献できると判断した段階で董事の座も譲って完全に引退する考えだ。