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作成日:2008年4月11日_記事番号:T00006710
金門酒廠の遠東航空出資案、県議会が否決
金門県議会は10日、経営危機に陥った遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)の増資を金門酒廠実業が引き受ける内容の投資議案を否決した。11日付工商時報が伝えた。
金門酒廠は遠東航空が実施する第三者割当増資に応じ、22億台湾元(約74億円)を出資する計画を取締役会で決定し、県議会に諮っていた。金門酒廠の増資引き受けが認められなかったことで、遠東航空は当初予定していた50億元の資金調達が困難な情勢となった。
増資には金門酒廠のほか、投資会社のエイブルプロ・インベストメントや英国航空、豪州系のジェットスター航空、既存株主の遠東集団などが引き受け意向を示している。遠東航空は11日に株主総会と取締役会を開き、増資を予定通り実施するか決定する。
遠東航空の広報担当者は、「50億元の増資が理想的だが、金門酒廠が引き受けを断念しても、債券銀行が増資引き受け先を信頼することができれば、増資規模は50億元に達しなくても構わない」と述べた。
金門酒廠の雷倩董事長(前立法委員)は、「議会の決定を尊重する」とした上で、増資計画の推進に関し不明朗な金銭授受があったとの一部指摘について、「ひどい侮辱であり、告訴も辞さない」と反論した。