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故宮南院の防火塗装、偽物と判明


ニュース 社会 作成日:2016年10月27日_記事番号:T00067107

故宮南院の防火塗装、偽物と判明

 国立故宮博物院南部院区(故宮南院、嘉義県)で使用されていた防火塗料が実際には粗悪品だったことが判明し、台北地方法院検察署は26日、塗料業者「恩企実業」を詐欺などの疑いで家宅捜索し、関係者への事情聴取を行った。27日付蘋果日報が伝えた。

 問題の塗料は、「英国フェニックス社製」との説明だったが、実際にはタイなどから輸入した塗料を原料に製造されたもので、実際の防火効果が疑われている。

 恩企実業は英国製防火塗料の市価の3分の1という価格で故宮南院の鉄骨構造の防火工事を受注し、5年間で少なくとも2億台湾元(約6億6,000万円)の売り上げを上げていた。

 恩企実業は英国製防火塗料の代理店を務めていると説明し、内政部営建署から台湾での使用を認められていたが、代理店契約を結んでいた事実はなく、使用された防火塗料の効果も不明であることが分かった。

 故宮博物院の林正儀院長は「防火効果に影響がある場合には補強計画を立てる必要がある」と述べた。