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ソマリア海賊に監禁4年半、漁船機関長が帰台


ニュース 社会 作成日:2016年10月27日_記事番号:T00067108

ソマリア海賊に監禁4年半、漁船機関長が帰台

 東アフリカ・ソマリア沖のインド洋で操業中、海賊に襲撃された漁船「Naham 3」で機関長を務め、約4年半にわたり監禁された後、このほど解放された沈瑞章さんが26日、念願の帰郷を果たした。もともと80キログラムあった体重は50キロまで落ち、そのやせ細った姿が監禁生活の厳しさをうかがわせた。27日付蘋果日報が報じた。

/date/2016/10/27/19Somalia_2.jpg沈さん(中)は、船長の息子、鍾さん(右)と共に台北市の行天宮へ行き、神への感謝をささげた(26日=中央社)

 監禁生活による栄養不足で体力が低下しているため、妻と娘に両脇を支えられながら入境ロビーに姿を現した沈さんは、人質救済のための資金集めに奔走した公益団体「薇閣文教公益基金会」の李伝洪理事長に会った途端、膝をついて泣きながら「見も知らぬ私のために金を出してくれた」と感謝を述べた。

 また海賊に襲撃された際に亡くなった鍾徽徳船長の息子、鍾明才さんには「あなたの父は勇敢だった。船と船員を守るために戦ったが、海賊に銃で撃たれた」とその最後を伝え、「彼の遺骨を台湾に連れて帰れなくて申し訳ない」と謝罪した。

 なおメディアから「政府の救助対応は十分だったか」と聞かれた沈さんは「無事に帰ってこられたから、もう何も言わない」と答えた。