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日本時代の街並み再現、嘉義のヒノキ村が人気


ニュース 社会 作成日:2016年10月28日_記事番号:T00067139

日本時代の街並み再現、嘉義のヒノキ村が人気

 日本統治時代に建てられた日本家屋を生かし、当時の街並みを再現した観光スポット、嘉義市の「檜意森活村(通称ヒノキ村)」が人気だ。平日は2,000人、休日となると8,000人の観光客を集め、うち台湾人客が9割を占めるという同施設は、中国人観光客の急減が問題となる中で注目を集めている。

/date/2016/10/28/19cypress_2.jpg檜意森活村は24時間オープンで、年末年始と台風休暇以外は年中無休だ。店舗の営業時間は午前10時~午後6時まで(檜意森活村フェイスブックより)

 檜意森活村は日本時代、林業が盛んだった阿里山で働く人々のために建てられた宿舎跡地を利用したもの。地元で採れたヒノキをふんだんに使った日本家屋28棟を行政院農業委員会(農委会)林務局が4年の歳月をかけて修復。2012年に経営権を獲得した民間業者が、市民に台湾の林業史を深く知ってもらうための施設としてオープンした。

 日本統治時代に嘉義農林学校(現・国立嘉義大学)野球部が甲子園で準優勝を果たした実話を基に制作された映画『KANO』(馬志翔監督)が大ヒットを記録した14年には、村内に映画に登場するセットを再現した「KANO故事館」が開設され、大きな話題を呼んだ。

 しかし同映画のブームが去った後もヒノキ村を訪れる観光客の数が減少することはなく、今年の入場者数は前年比15%増えているという。

 さらに運営業者はこのほど、嘉義大学が運営する昆虫展示施設「昆虫館」の別館を村内に開設することで契約を締結。年内に3,000万台湾元を投じて1,000種以上の昆虫を展示・飼育する施設を建設するほか、小中学校の生徒に野外学習プログラムを提供する計画で、今後も多くの訪問客を集めそうだ。