ニュース 自動車・二輪車 作成日:2016年11月2日_記事番号:T00067169
10月の台湾自動車市場の新車登録台数は3万5,810台で前月比7%増、前年同月比12.1%増だった。トヨタ台湾総代理店の和泰汽車と裕隆日産汽車は、前年同月比2~3割増の大幅成長を果たした。1月からの新車の買い替え補助金制度の下、円高ながら値上げせずに装備を充実させ、コストパフォーマンスを重視する消費者に、台湾生産の日本ブランド車が選ばれたためだ。2日付経済日報などが報じた。
和泰汽車は、10月の新車登録台数が1万1,635台で前月比23.1%増、前年同月比32.5%増、市場シェアは32.5%で首位だった。「カローラ・アルティス」新モデルの大量納車や、SUV(スポーツ用多目的車)「RAV4」の輸入台数が増えたことが主因だ。
和泰汽車の蘇純興総経理は、自動車市場全体の今年の新車登録台数は43万台が狙えると述べた。景気不振ながら過去10年で最高だった昨年の42万780台を上回る可能性がある。今年1~10月は35万9,460台で前年同期比4.5%増だった。
商用車・輸入車に恩恵
2位の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は3,654台で前月比7.2%減、前年同月比0.4%増、市場シェア10.2%だった。1~10月は3万9,449台で前年同期比10.9%増だった。主力の商用車は、一部で供給不足のため、品切れとなるほどだった。商用車は一般車両より販売価格が安く、新車買い替え補助金制度5万台湾元(約16万5,000円)による実質的な値引き率が高いため、商用車を仕事で使うドライバーの購買意欲を刺激した。
裕隆日産は3,564台で前月比1%減、前年同月比25.6%増、市場シェア10%で3位だった。台湾生産車のほか、日産の高級車ブランド「インフィニティ」が244台と、新型プレミアムコンパクト「Q30」の大量納車によって過去2番目の高水準となった。
RAV4、レクサスRX、マツダ3(日本名・アクセラ)、インフィニティなどの人気車種が大量に納車され、自動車市場全体の10月の輸入車シェアは43.4%と、過去15年で最も高かった。
一方、裕隆集団の納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)も1,364台で前年同月比41.2%増と大幅成長だった。市場シェアは3.8%だった。昨年の主力、SUV「U6」に、今年は小型セダン「S3」、中型セダン「S5」の入門モデルが加わり、販売台数を伸ばした。
来年1月に照準、早くも新車発売
来年1月の需要期に向け、和泰汽車は1日、台湾生産の新型「シエンタ」の予約受付を前倒しで開始した。予約販売価格は69万9,000~89万9,000元。年内に4,000台の受注を目指す。
新型シエンタ。和泰汽車がトヨタに何度も掛け合い、競争力のある価格を勝ち取ったという(和泰汽車リリースより)
韓国の現代自動車傘下、起亜自動車(KIA)総代理店、台湾森那美起亜は、台湾生産の小型乗用車「モーニングを発売した。販売価格は49万9,000~55万9,000元。
KIAモーニングは7個のエアバッグ搭載など、安全性を重視している(KIAリリースより)
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