台湾を訪れる中国人観光客の急減が問題となる中、行政院はきょう２日にも、交通部が提出した「国内観光振興プラン」の推進を承認し、市民の台湾域内ツアー参加に計３億台湾元（約10億円）の補助を支給することに同意する見通しだ。補助金の内訳は１人１日当たりの宿泊費600元、食費300元、１日の観光バス料金の半分、同ガイド料金1,500元となり、１団体当たりに支給される補助金の上限は１万5,000元とする。２日付工商時報が報じた。
張景森政務委員は同プランについて、中国人観光客の急減による打撃を受ける観光産業に、事業の見直しを進めるための余裕を与えることが主眼と説明した。
観測によると、同プランではこれまで中国人客の利用が多かった旅行ルート、旅行会社、宿泊施設、観光バス、ガイド、レストランなどを指定し、これら施設、ルートをツアーに組み込むことが補助金受給の条件となるとされる。
