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中国の対台湾接触、窓口機関から国民党へ


ニュース 政治 作成日:2016年11月3日_記事番号:T00067211

中国の対台湾接触、窓口機関から国民党へ

 国民党の洪秀柱主席と中国共産党の習近平総書記(国家主席)が1日行った「国共トップ会談」に中国側の対台湾窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)の陳徳銘会長が同席したことが憶測を呼んでいる。3日付蘋果日報が伝えた。

/date/2016/11/03/18kmt_2.jpg民進党立法院議員団の呉秉叡幹事長(右2)は1日、国民党と共産党は両岸関係を代表しないと強調した(中央社)

 本来海協会は台湾の海峡交流基金会(海基会)を対話窓口とする「社団法人」という位置付けであるため、政党のトップ交流に同席することには違和感がある。学識者の中には、海協会と海基会による中台対話が実質的にストップする中、中台対話が国民党と共産党による政党間対話へとシフトするのではないかとの見方も出始めた。

 これについて、国民党政策委員会の蔡正元執行長は「国民党は民間の立場で国共の意思疎通体制を構築し、台湾民衆に最善の奉仕を行い、蔡英文政権によるマイナス効果を最小限に抑えたい」と述べ、共産党との交流に意欲を示す一方、「海基会の機能を取って代わるつもりはない」と述べて配慮も見せた。

 海基会は「公権力に関わる部分は海基会にしか処理できない。大陸側が相手を選んで連携を図ろうとすることは、両岸(中台)関係にとって不利だ」とくぎを刺した。