ニュース 電子 作成日:2016年11月4日_記事番号:T00067222
中国スマートフォンブランドの間で来年は指紋認証機能が標準装備となるとの認識が広がり、世界の指紋認証ICのサプライヤーが最近、生産を積極化する中、スウェーデンのフィンガープリント・カーズ(FPC)やIC設計台湾最大手の聯発科技(メディアテック)が出資する中国広東省の深圳市匯頂科技(GOODiX)が資金力を生かしてファウンドリーの生産能力を確保する動きを見せている。これにより台湾積体電路製造(TSMC)、聯華電子(UMC)、世界先進積体電路(VIS)、中芯国際集成電路製造(SMIC)といった中台ファウンドリーの8インチ工場の生産ラインが奪い合いになる事態が生じている。4日付電子時報が報じた。
半導体業界関係者によると、中国の指紋認証IC市場は急速に規模が拡大しており、2015年に約1億個だった需要は今年2億個に倍増、さらに来年は3億~4億個まで増えると予想されている。
また指紋認証ICは指を接触させる必要があることから、面積を縮小できないため、ファウンドリーでは12インチ工場での生産を推奨しているが、大きなコスト低減効果が見込めないこと、および良品率の問題からサプライヤーの多くが依然、8インチ工場での生産を選択しているという。
こうした中、アナログICや液晶ドライバICを手掛ける台湾のIC設計業者からも最近、来年の8インチ工場の生産能力不足を懸念し、年内に出荷を前倒しするとの声が数多く上がっている。例年の非需要期に当たる第4四半期にもかかわらず、8インチ工場では稼働率が高止まりしている状態だ。
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