ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

TAMIと漢翔、「国機国造」政策で提携へ


ニュース 機械 作成日:2016年11月4日_記事番号:T00067228

TAMIと漢翔、「国機国造」政策で提携へ

 台湾機械工業同業公会(TAMI)の柯抜希理事長は3日、「国機国造」(軍用航空機の台湾製造)政策実現に向け、航空機・部品メーカーの漢翔航空工業(AIDC)と10日に提携意向書を締結すると発表した。TAMI会員企業の航空宇宙産業サプライチェーン入りを漢翔が支援する。漢翔は当初、20億~30億台湾元(約65億~98億円)規模で加工用金型を発注する計画だ。4日付経済日報が報じた。

 「国機国造」政策では、国防部が空軍の高等練習機66機調達に予算600億元以上を来年以降割り当てる計画で、構想中の新型高等練習機の研究開発(R&D)、製造を漢翔が手掛けるという。

 漢翔は先日、台湾の製造業、物流業などから成る宇宙航空産業連盟「Aチーム」の会合を開き、金属機械加工設備、5軸複合材加工設備の基本的な規格や必要な加工特性などを明らかにした。「Aチーム」に加入したとされる▽友嘉集団(フェアフレンドグループ)▽上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)▽東台精機(東台マシン&ツール)▽程泰機械(グッドウェイ・マシン)▽高鋒工業(kafo)──などが恩恵を受ける見込みだ。

 漢翔の林南助副総経理は、同社は過去3年間、東台精機や亜太菁英(アジア・パシフィック・エリート、APEC)など台湾の工作機械メーカーから20億元以上の加工設備を調達しており、台湾産設備の調達率は80%以上と強調した。