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台プラ4社10月9%増収、設備稼働率が好転【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2016年11月8日_記事番号:T00067279

台プラ4社10月9%増収、設備稼働率が好転【表】

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社が7日発表した10月連結売上高は計1,121億6,000万台湾元(約3,700億円)で、前月比9.6%増となった。設備稼働率の好転と原油価格の上昇が貢献した。ただ、前年同月比では6%減だった。8日付工商時報が報じた。

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 各社の10月連結売上高は、▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、151億3,300万元(前月比15.6%増、前年同月比8.8%減)▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)、227億6,900万元(前月比0.9%減、前年同月比1.8%減)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、261億4,300万元(前月比2.8%増、前年同月比0.9%増)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)、481億1,500万元(前月比17.7%増、前年同月比10.2%減)──だった。

 台塑は第4四半期、設備稼働率が前期の78.7%から91%に上昇した。11~12月は、中国で政府による在庫管理、運送規定の厳格化などにより石化製品の供給が逼迫(ひっぱく)し、非需要期ながら好調が見込める見通しだ。

 南亜プラも、中国でのエチレングリコールの在庫低下を受けてポリエステルプラントの稼働率が82.3%に上昇。原料のエチレン価格下落により、第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)のエチレングリコール(EG)工場の設備稼働率も91%に上昇した。また、今年は車載用リチウムイオン電池の需要拡大を受けて銅張積層板(CCL)需要が伸びており、今後1~2年は需給逼迫(ひっぱく)が続くため、同社業績に貢献する見通しだ。