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陽岱鋼がFA宣言、台湾ファンも「移籍」へ


ニュース 社会 作成日:2016年11月8日_記事番号:T00067294

陽岱鋼がFA宣言、台湾ファンも「移籍」へ

 台湾出身のプロ野球選手で日本の北海道日本ハムファイターズに所属する陽岱鋼外野手(29)が7日、フリーエージェント(FA)の権利を行使し、他球団への移籍を目指すと表明した。陽選手は台湾ではスーパースターで、陽選手が好きで日本ハムを応援するようになったというファンも多く、同球団は台湾のファン層の大部分を失うとみられる。

/date/2016/11/08/19yang_2.jpg陽選手は記者会見で「自分はまだ成長できる」と語っており、今後のさらなる活躍が注目される(7日=中央社)

 日本ハムは中国語による公式フェイスブックページを開設している。同ページには陽選手のFA宣言直後より、「もう応援しない」という台湾ファンの書き込みが相次いでいる。

 陽選手は2005年のドラフト1位指名で日本ハム入り。11年からレギュラーに定着し、全試合フル出場を記録した12年から3年連続でゴールデングラブ賞を受賞、13年には盗塁王を獲得し、一流プレーヤーの仲間入りを果たした。活躍に伴って台湾では日本ハム人気が高まり、試合がテレビ中継されるようになったほか、日本まで観戦に出かけるファンも増えたため、球団側は毎年、陽選手を主役とするイベント「アジアンフェスタ」を開催してきた。

 陽選手は7日FA権行使の理由について、予算などの都合から球団側に若手を積極的に起用したいとの意向が感じられ、「自分が戦力構想に入っていないと感じたため」とコメントした。ただ、同様のチーム方針で成長してきた陽選手は球団の方針について理解を示しており、「球団には感謝しかない」と話し、両者の間にはわだかまりはないようだ。

 しかし台湾のファンたちから、「陽選手がいなければ日本ハムの優勝はなかった」「非情だ」といった批判的な反応が見られる。それでも最も多いのは「どのチームに移籍してもついていく」「永遠に応援する」といった声で、新たな移籍先の球団は来年、台湾のファンを大きく増やすことになりそうだ。

 日本メディアでは、同じパ・リーグのオリックス・バファローズや楽天イーグルスが陽選手の獲得に乗り出すとの見方が伝えられている。